自律神経失調症
自律神経失調症と言われたのですが、どんな病気なんでしょうか?
自律神経失調症という病名は、よく聞く病名なのですが、実は、正式な病名ではありません。自律神経失調症とは、自律神経の働きが乱れ、辛い症状がみられていることです。
自律神経はどんな神経なんでしょうか?
自律神経とは、人間の体を周囲の状況に合わせて自動的に調整してくれるシステムのことです。自律神経には交感神経と副交感神経があります。
「交感神経」とは、簡単に言うと「戦う」モードです。筋肉が緊張し、心臓が早く鼓動し、脂肪を分解してエネルギーを出します。
副交感神経とは逆に「リラックス」モードです。
筋肉をゆっくりとして、心臓はゆっくりになります。
この働きが、心や体のストレスによりバランスを崩すと、自律神経失調症、と言われます。
自律神経が乱れる原因はあるのでしょうか?
ストレスや生活習慣の乱れ、ホルモンバランスも原因と言われています。
ストレスという点では、物事の受け取り方の癖なども影響しているといえます。
自律神経が乱れると、どんな症状が出るのですか?
自律神経失調が乱れると、過緊張状態となり、動悸、頭痛がしたり、汗をかいたり、眩暈がしたり、イライラ、手足が震えたりします。
クリニックではどういった治療をするのでしょうか?
治療としては、生活リズムを整え、ストレスとどう付き合っていくか、対話を通じた治療などを行うことがあります。リラックス法として呼吸法や、自律訓練法などを練習することもあります。
お薬の治療はあるんでしょうか?
お薬は補助的な役割ですが、ストレスや不安を和らげるようなお薬や漢方やなども用いることがあります。また、身体的な症状が強い場合は、吐き気や、便秘、下痢などに対しても適宜お薬で対処します。
生活ではどのようなことに気を付ければよいでしょうか?
規則的な生活リズム、規則的な食事、運動などは重要です。
また、お酒やたばこ、カフェインも控えることもよいでしょう。
ありがとうございます。できることからやってみます。