認知症(物忘れ)
最近、母が物忘れが増えてきたと思うんですが・・・病気なんでしょうか?
日本は高齢社会となっており、「物忘れ」が心配という高齢者も増えていますね。
「物忘れ」は専門的には「認知症」と言われます。アルツハイマー病はとても有名です。
脳梗塞などを繰り返すことや、お酒の飲みすぎでも認知症となることがあります。
まずは、お話をお伺いし、どういった問題があるか整理する必要がありますね。
どんな症状が出るんでしょうか?
認知症とは、記憶力や判断能力が低下する病気です。
認知症の症状は、中核症状と周辺症状に分けられます。
- 中核症状として、物忘れや、家事など今までできていたことができなくなります。
- 周辺症状として、イライラして強い言葉を言ってしまったり、物をどこに置いたかわからなくなった時に「盗まれた」と考えてしまうもの物取られ妄想、散歩して帰り方がわからなくなる徘徊などがあります。
どんな検査があるんですか?
当クリニックでは、いままでの生活上のお困りのことをお伺いし、診察の上で、物忘れの心理検査を行います。また、身体的な治療可能な病気などがないかも採血などで検査させていただきます。必要な場合は、頭の画像検査ができる病院をご紹介させていただきます。
もし、認知症だったら、お薬とかはあるんでしょうか?
治療としては、アルツハイマー認知症には、「認知症の進行をゆっくりにする薬」があります。また、周辺症状に対して、イライラなどを抑えるお薬を処方する場合があります。
今後の介護などが心配で・・・
必要な時は介護保険を使い、ケアマネージャー、ヘルパーや訪問看護、デイサービスなど、専門家とつながるよう環境調整もお手伝いいたします。
自分一人では不安なので、誰かに相談できるとちょっと安心ですね。