パニック障害
電車やバスに乗ると、とても強い不安に襲われるんですが・・心の病気なんでしょうか?
それは「パニック発作」かもしれません。
パニック、とはよく聞く言葉ですが、パニック発作とは、「死んでしまうのではないか」「気が狂ってしまうのでは」という強い不安、恐怖が急に起こり、数分で動悸や震え、冷や汗、息ができない感じ、吐き気やめまいが起こるというものです。
その後、「またパニック発作が起こるのではないか」(予期不安といいます)と思い、外出することを控えるようになることで、思うような生活ができなくなってしまうことが問題です。
そういえば、何年も美容院を避けていました。すぐに動けないと思うと・・・
広場恐怖と言って、電車やバス、飛行機、美容院や歯科など「逃げられない」「自分でコントロールできない」ような場所にいることへの恐怖を合併することも多いです。
そして、生活の範囲が狭まってしまいます。場合によっては引きこもってしまったり、うつを合併することもあります。
パニックの原因はなんなのでしょうか?
以前は、ストレスなどの「こころの問題」と考えられていましたが、最近では脳の機能的な問題や体質的な問題も影響していると指摘されています。
クリニックではどんな治療をするんでしょうか?
まずはパニック発作の仕組みについて知ることが大事です。
パニック発作は、「逃げるか戦うか」のような本能的なアラームが鳴りやすい状態になっているために起こっています。パニック発作で死ぬことはなく、不安は自然と30分程度で収まるものです。
お薬の治療についても教えてください。
脳の器質的な問題が指摘されているように、薬の効果が出やすい病気と言われています。お薬の治療としては、抗うつ薬や不安を落ち着かせるお薬が効果がある場合があります。お薬の効果で落ち着いたときに、心理的な治療を行うことが効果的です。
心理的な治療はどのようなものですか?
不安をコントロールする方法として、呼吸のコントロール法やリラクゼーション法を一緒に練習しましょう。
カウンセリングではどのような方法があるのでしょうか?
避けている状況を小さな段階に分けて、挑戦をしていく方法「暴露療法」や、考え方の悪循環を修正する「認知行動療法」など、カウンセリングの中でアドバイスをします。
一度、ご相談してみてください。