起立性調節障害
    小児科で起立性調節障害と言われたのですが、これはどういう病気なのでしょうか?
    実は、不登校の3-4割がこの病気が関与している、と言われるほど、大事な病気です。症状は、午前中の立ち眩み、ふらつき、眩暈、朝起きづらい、などです。
午後になるとよくなる場合があります。また日によって、調子の良し悪しが変わることがあります。
  原因は何なのでしょうか?
  自律神経の働きがまだ完全ではないため、と言われています。
家族、特に母親にも同様の傾向が若い時にあったことが多く、遺伝も関係しているといわれます。
  そういえば私も、若い時に朝が弱かったです・・・。これは、心の病気なんですか?
  たしかにこの病気はストレスなどで悪化しますが、基本的には「体の病気」です。本人は怠けているわけではないので、「気合」「やる気」では改善はしません。
  そうなんですね。体の病気だと考えるようにします。治療はどうしたらよいですか?
  まずは水分、塩分をしっかりととることです。
第一は水は1日1.5~2リットル程度が目標です。
第二に早寝早起きなどの規則的な生活をすること。当クリニックでは生活を記録していただく場合があります。朝起きたら日光を浴びて、体内時計をセットしましょう。
第三として運動して筋肉をつけることも重要です。散歩30分くらいからでも始めましょう。
  お薬とかはないんでしょうか?
  場合によっては血圧をあげるなどの薬物療法を行う場合があります。
  そうなんですね。子どもと一緒に、運動と、早寝早起きを頑張ります!














