うつ病
最近、疲れやすくて、気力が出ません・・・
それは「うつ病」の可能性があります。うつ病は「こころのかぜ」とも言われ、誰でもかかりうる心の病気です。最近では、「子どものうつ」も珍しいものではない、ということがわかっています。
子どものうつ病はどんな症状がみられるんでしょうか?
一般的な症状としては、気分の落ち込み、意欲の低下(何もする気が起きず、動けないような状態)、食欲が減る、または食べ過ぎてしまう、不眠、倦怠感などがあります。
大人の場合は、うまく言葉で表現できるのですが、子どもの場合は、言葉での表現ができず、イライラや不機嫌、不安、頭痛や腹痛などの症状で現れることがあります。
なにが原因なのでしょうか?
原因ははっきりしない場合が多いですが、学校や家庭のこと、友達のこと、勉強などの環境要因や、性格要因、生活習慣、本人の特性、脳の内因性の問題などが複雑に絡まっていることが多いです。そのため、「これが原因だ」と決めつけずに、柔軟に対応をすることが大事です。また、発達障害や躁うつ病、不安症などを合併していることもあり、しっかりと診断をすることが必要です。
クリニックではどんな治療をするんでしょうか?
「子どものうつ」の治療は、しっかりとした休養と、ストレスに対する環境調整が重要です。「休養」に関しては、生活リズムなどは崩さないように、不登校など学校から孤立しすぎないような配慮が必要です。
お薬などはあるんでしょうか?
お薬に関しては、抗うつ薬は大人ほどの効果は望めず、自殺の危険を増やす可能性も指摘されており、慎重に検討する必要があります。しかし、不眠や不安、イライラが強い場合は、症状に対してお薬が有効な場合もありますので、一度ご相談ください。
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