心身症、身体症状関連障害
朝、いつもおなかや頭が痛くなって、学校に行けなくて・・・
仮病かな、と思ってしまうんですが、どうなんでしょうか?
その症状は、「心身症」というものかもしれません。
心身症って何ですか?
心身症とは、体の痛みや違和感などの症状がみられる、身体の病気です。
その発生には、心理的な要因もかかわっていることが多いです。
内科や小児科での検査では異常が見つからず、身体症状関連障害、と診断されることもあります。
心の病気ではなくて、からだの病気なんですね。
そうなんです。そのため、仮病だと言って、叱りつけることは逆効果ですね。
身体表現性障害の中はDSM-5では身体症状性障害、疾病不安障害に分けられます。
- 身体症状性障害:痛みや体の症状への心配から、日常生活に支障がでる
- 疾病不安障害:病気にかかっていると考え、受診や検査を求める
どんな治療があるんですか?
身体的な検査や治療なども継続しつつ、お子さんの生活上の負担や不安を減らすことが大事ですね。
痛みや症状がある中でも、ちょっとずつできることなどを模索していくことも重要です。
(スモールステップで、といいます。)
お薬とかはあるんでしょうか?
お薬に関しては、その症状などを和らげるものや、不安を和らげるものを処方する場合があります。
無理をさせないように、本人の話をじっくりと聞いてみます。